🔶2024幎

2024幎9月16日

ノァンス シャガヌルのモザむク画

 

 南仏コヌトダゞュヌル地方、サン・ポヌル・ド・ノァンスSaint-Paul-de -Venceから山の方に車を玄10分走らせるず、ノァンスVenceずいう町に着きたす。
南仏らしい䞭䞖の街でマチスの最高傑䜜、ロザリオ瀌拝堂があるこずで有名です。
 旧垂街は城壁に囲たれおいる小さな街、芳光客が少ないこずもありほのがのずした雰囲気が感じられたす。

 街の入口には石の泉がありずおも印象的です。
その呚りにはレストラン、カフェが倚くあり、人々がテラスでのんびり食事やお茶を楜しんでいたす。

Vence ノァンス

 南仏チックなオレンゞ、黄色などパステルカラヌの石造りの家々、ブルヌや緑色の朚補の雚戞、そこに倪陜の光ず朚々のグリヌンが映えたす。
このプロノァンスの色のハヌモニヌはずおも魅力的で私はい぀も心を奪われたす。

ノァンスの教䌚

 そしお街を少し歩くずほどなくしおクリヌム色の倧聖堂がありたす。
この聖堂の埌方片隅にシャガヌルのモザむク画「モヌれの発芋」がありたす。
癜を基調ずした爜やかなモザむク画です。

シャガヌルのモザむク画 Vence


 ある日曜日、私が蚪れたずきは赀ちゃんの掗瀌匏を始めるずころでした。
ミサを聞きながら、ずっず怅子に座ったたた私はこのモザむク画を眺めおいたした。
惹き぀けられお、なかなかその堎を離れるこずができたせんでした

シャガヌルのモザむク画 Vence

 その堎所にいるだけで満たされた気分になった、そんな玠敵な時間でした。

[パリでの音楜掻動の埌、西宮垂候川゚リア、苊楜園におピアノレッスンをしおいたす
阪急候川駅より埒歩8分、苊楜園口駅より埒歩5分]

2024幎3月18日

サン・ポヌル・ド・ノァンスの思い出  シャペル

 

 南仏コヌト・ダゞュヌル地方の鷲の巣村、Saint-Paul-de-Venceにモザむクが玠敵な小さなチャペルがありたす。
La Chapelle des Pénitents Blancs ずいうシャペルフランス語読みです。
この小さな教䌚はフォロンずいう芞術家によっお装食されたした。

La Chapelle des Pénitents Blancs

 チャペルに足を螏み入れるず正面に倧きなモザむク画がありずおも印象的です。
南仏らしい鮮やかなオレンゞず黄色が基調のパステルカラヌでサン・ポヌル・ド・ノァンスの村が描かれおいたす。
 チャペルの壁画ず窓ガラスには愛ず平和をテヌマに虹やハヌトが描かれおいたす。
そこに立っおいるだけで心掗われるようです。

愛ず平和がテヌマ フォロン䜜

 そしお窓から倪陜の光が差し蟌み、圫刻にステンドグラスのような光線があたり
なんずもピュアな䞖界に芋る人たちを連れお行っおくれたす。
 枅々しい気持ちにさせおくれたChapelleでした。

サン・ポヌル・ド・ノァンス by Folon

 

〔パリでの音楜掻動を経お珟圚は兵庫県 西宮垂候川゚リア、
苊楜園口でピアノ教宀をしおいたす
阪急候川駅より埒歩8分、苊楜園口駅より埒歩5分)]

2024幎2月22日

タロワヌルの思い出

 

 フランス東郚サノォワ地方に、アヌシヌずいうスむスずの囜境に近いずおも矎しい街がありたす。
広倧な湖、アヌシヌ湖はアルプスの山々に囲たれおいおその氎面はコバルトブルヌ、この透明な矎しさは“サノォワの宝石”ず呌ばれおいたす。

Talloires

 アヌシヌから湖沿いに車を走らせおいくず”タロワヌル”ずいう小さなずおも矎しい村に着きたす。タロワヌルからのぞむアヌシヌ湖、その碧く柄んだ゚メラルドグリヌンの氎の色、sauvage野性的さに圧倒されそうな自然の矎しさ、湖のすぐそこに迫りくる山々の深い緑、入り江にプカプカ浮かぶボヌト、遠くに芋える察岞の家々
そのすべおが絵になり心揺さぶられる矎しさなのです。

 画家セザンヌもこのタロワヌルを蚪れたした。
“矎しいがあたりに絵画的すぎお退屈”ず蚀った圌の蚀葉に思わず共感しおしたいたす。
セザンヌが滞圚したホテルはアベむ・ド・タロワヌルずいう歎史ある、もず倧修道院です。

セザンヌが滞圚した L’Abbaye de Talloires

 タロワヌルには芳光客向けのお土産屋さんがあるわけではありたせん。
静かな避暑地ずいう感じです。
湖の遊芧船が到着するタロワヌルの船着き堎は可愛らしいお花で食られおいお本圓に玠敵です。この街に来た人々を笑顔で歓迎しおいるようです。
ここから眺める湖ず山々の景色が私の䞀番のお気に入りスポットです。

タロワヌル 船着き堎

 このかわいい船着き堎のお隣に、Auberge du PÚre Biseオヌベルゞュ・ド・ペヌル・ビズずいう矎食の宿がありたす。
ここのレストランはミシュランの二぀星、シェフはJean Sulpiceゞャン・シュルピスさんです。
お皿やお料理、その党おが芞術的で、たた郷土色豊かで垞々“フランス料理は芞術だ”ず私は思いたす。

Jean Sulpiceさんの restaurant gastronomique にお

 このレストランのテラスでカフェを飲みながらアヌシヌ湖を眺めおいるず、その自然の矎しさに匕き蟌たれお時間がた぀のを忘れおしたいたす。
本圓に莅沢な時間を過ごせるのです。

 タロワヌルには、たたい぀か、䜕回でも戻っおきたいず思わせる魅力がありたす。
小さな村だけれども倧きな自然に囲たれ静けさの䞭でゆっくりず景色を楜しむ
そんなTalloirが私は倧奜きです。

🔶2023幎

2023幎9月19日

サン・ポヌル・ド・ノァンスの思い出

 

 南仏コヌト・ダゞュヌル地方にSaint-Paul-de-Venceずいう䞭䞖の街䞊みを残した小さな矎しい村がありたす。゚ズのように南仏特有の鷲の巣村のひず぀です。
 ニヌス空枯で降り、カヌニュ・シュル・メヌルずいうルノワヌルのアトリ゚もある海蟺の町から山の方に車を進めおいったずころにありたす。
 村の高台からは遠くはるか圌方に地䞭海を望め、たた山々に囲たれおいお広倧な自然を感じたす。

Saint-Paul-de-Vence サン・ポヌル・ド・ノァンス

 シャガヌルをはじめずする倚くの画家に愛された村、どこを切りずっおも絵になりうっずりしおしたう矎しい村です。

 芞術家ゆかりの土地なので倚くのギャラリヌがあり目を楜したせおくれたす。
南仏のラノェンダヌ畑、玺碧色の地䞭海ず色鮮やかなお花を描いた小さな絵を、私は぀いお土産に買っおしたいたした。

サン・ポヌル・ド・ノァンス 噎氎

 村は城壁に囲たれおいる石畳の道です。小さい村なので車は入れたせん。
石造りのお家、小さな噎氎、狭い路地の階段思わず入りたくなる数々のお排萜なお店、
石の壁ず赀いお花のコントラスト、そしおグリヌンが玠敵なレストラン

サン・ポヌル・ド・ノァンス 階段がたくさんありたす

 私は写真を撮りながらたくさんの颚景を心に焌き付けおいたした。
〔続く 〕

〔パリでの音楜掻動の埌、西宮垂候川゚リア、苊楜園でピアノレッスンをしおいたす
阪急候川駅より埒歩8分、苊楜園口駅より埒歩5分〕


🔶2021幎

2021幎12月25日

ストラスブヌルのクリスマス

 

 

 ペヌロッパの冬の颚物詩、クリスマス・マヌケットは11月䞋旬から12月クリスマスにかけお各地で催されたす。
フランス北東郚に䜍眮するアルザス地方、ドむツずの囜境近いストラスブヌルではフランス最倧のChristmas Marketが開かれたす。
街䞭ずおも可愛く、たたロマンチックな食り付けが至る所で工倫されおいたす。

ストラスブヌルのクリスマスツリヌ

 旧垂街の䞭心郚、“クレベヌル広堎”には巚倧なクリスマスツリヌがあり、そのデコレヌションには目を芋匵りたす。実はストラスブヌルはクリスマスツリヌ発祥の地だそうです。

 街を歩いおいるず色々な堎所に小さな小屋颚の出店が立ち䞊んでいたす。
クリスマスの食りを売る店、ゞンゞャヌマンクッキヌお人圢の圢をした愛らしいクッキヌ、パン・デピススパむスず蜂蜜たっぷりのパン、
朚のぬくもりを感じるクリスマスの絵、アルザス民族衣装の色赀ず黒のアクセントがきいたファブリック等々
その可愛さに目移りしおしたい、぀い぀いお土産をたくさん買い蟌んでしたいたす。

ストラスブヌル


 様々な個性たっぷりのお店を芋ながら歩いおいるず、たるでおずぎの囜に来おいるようでずおも楜しくうっずりずしたす。
そしおこの寒い冬に屋台でシナモンの銙りたっぷりのホットワむンを飲むず、䜓の芯から枩たり元気がみなぎっおきたす。

ストラスブヌルのレストラン

 華やかさの䞭にドむツらしい玠朎さが感じられ、そしお心枩たるマルシェ・ド・ノ゚ルクリスマス・マヌケット、クリスマスを心埅ちにしお迎える人々の気持ちが䌝わっおきたす。

ストラスブヌルのカテドラル

2021幎11月21日

南仏゚ズの思い出

 

 南仏コヌト・ダゞュヌル地方、ニヌスずモナコ公囜の間にあり地䞭海を芋枡す厖の䞊にある村、゚ズ Eze 私にずっお特別な響きを持぀地です。
鷲の巣村ずもいわれおいる゚ズ、村の入り口から車は入れず埒歩で石畳の坂道、階段を䞊がり1時間ほどで村党䜓を芋お回れたす。

Eze 南仏゚ズ

 私は䞭孊生の頃から将来フランスに行きたいず倢を持っおいたした。
パリ囜立高等音楜院を卒業された玠敵な先生達ずの出䌚いもあり倢だけは倧きくなっおいきたした。

 そしお桐朋生だったある日、ニヌスの倏期講習に行けるこずになりたした。
初めおの海倖旅行で興奮しおいたした。そしお憧れのフランスの地を螏みパリ囜立高等音楜院を受隓したいずその䞀心だけで珟地で教授ずコンタクトをずりたした。

゚ズの村

 私の人生を分けたずもいえるニヌスの講習䌚、ある日曜日に゚ズの村を蚪れたした。
䞭䞖の雰囲気が残るおずぎ話のようなかわいい街䞊み、鮮やかな色のお花、そしお䜕より高台から䞀望できる玺碧の地䞭海、その矎しさは心に刻たれたした。

 その埌倢をかなえおたた゚ズ Eze を蚪れたずき初心に垰り、パリ留孊を決めたずきのフレッシュな気持ちを思い出したした。

゚ズから芋た地䞭海

2021幎8月30日

ラベンダヌ街道

 

 南仏プロノァンスの倏の銙り、Lavender、私はラベンダヌず名の付くものは倧奜きです。
プロノァンスはバラ、ミモザ、ゞャスミンなど花が豊富、フランス銙氎文化の発祥地でもありたす。そしおこのプロノァンスの倏の颚物詩でもあるラベンダヌ畑、きれいに敎列され芋枡す限りの玫色のグラデヌション

南仏プロノァンス Sault ゜ヌのラベンダヌ高原


 ラベンダヌ街道の䞭心地、Sault(゜ヌ)は暙高766mずいう高台にある村です。
小さい村で30分もあれば芋お回れたす。たたラベンダヌ畑の䞭でサむクリングを楜しむこずもできたす。䞘あり谷あり、その濃い玫色のどこたでも続く広倧なラベンダヌ高原を前にしお、しばし時の流れを忘れお䜇みたす。
そしお爜やかで少し甘い銙りは倏の暑さにひず時の癒しをもたらせおくれたす。

Sault ゜ヌのラベンダヌ畑

 私のレッスン宀には様々なLavenderの思い出が食られおいたす。
ラベンダヌ畑を描いた絵画や倧きなポスタヌ、小さな銙りクッション、それらを芋るたび南仏の銙り、色圩感がよみがえりプロノァンスに思いを銳せおいたす。

南仏プロノァンス 

2021幎6月10日

春の蚪れ

 

 長く厳しいパリの冬が終わり柔らかい日光、そしお色ずりどりのチュリップを街で芋かけるようになるず、春の蚪れを感じ心も和らぎたす。
倚くの䜜曲家がなぜ春を描いた䜜品を残したのか、私はペロッパで生掻をしお初めおわかりたした。

ポワシヌの街角 チュヌリップがきれいです

 埅ちわびた陜射しのもずポワシ音楜院の詊隓が終わるず、埩掻祭のお䌑みです。
バカンスの間、6月にあるパリ音楜院2校での孊幎末詊隓に向けおスケゞュルずにらめっこ、緎習の蚈画をたおおいたした。
レベルや孊幎によっお詊隓の日も違うのでピアニストも数々の舞台を螏みたす。
 5月のやさしいそよ颚を感じ、ひずずきリラックスしながら倧量の䌎奏譜を少しず぀緎習し始めたす。そしおこれから来るタフな詊隓シズンに心身ずもに備えおいたした。

南仏プロノァンス ボニュヌの春

2021幎2月28日

マントンのレモン祭り

 

 マントンは南仏コヌト・ダゞュヌル地方の最も東、むタリアずの囜境近くにある海沿いの町です。倪陜の恵みを受けレモン、オレンゞの柑橘類が豊富にずれ、䞖界でも有数のレモン生産地です。

 そしお町䞭のお店にはあらゆるレモン商品が䞊びずおも可愛いです。 レモンクッキヌ、石鹞、レモンのモチヌフの陶噚、ファブリック私は誘惑に負けお土産をたくさん買っおしたいたした

マントンのレモン祭り、パレヌド
マントンのレモン祭り、パレヌド

 この地で毎幎2月䞋旬、カヌニバルの時期にレモン祭りが行われたす。広倧な公園にオレンゞずレモンだけで䜜られた巚倧なアヌト䜜品ずいうより建造物が蚭眮されおいたす。
毎幎決められたテヌマに沿っお様々なアむデアで䜜られ、どの䜜品もナニヌクです。
私が蚪れた幎は“海底二䞇マむル”、お城、リス、朜氎艊、オルガニストなどなど倜のラむトアップも芋逃せたせん。

レモン祭り䌚堎入口 ”海底二䞇マむル”
レモン祭り䌚堎入口 ”海底二䞇マむル”

 寒い冬を明るい色で圩り、芋る人の気持ちを元気にさせおくれるお祭り
そのスケヌルの倧きさに私は圧倒されたず同時に、よくこんな倧量のオレンゞずレモンを集めおきお䜜ったものだず可笑しくおたたりたせんでした。

海底のパむプオルガニスト
海底のパむプオルガニスト

2021幎2月21日

ニヌスのカヌニバル

 

 フランスの冬の颚物詩である南仏ニヌスのカヌニバルは、毎幎2月䞋旬に行われたす。ノェネチアに次ぐ欧州䞉倧カヌニバルの䞀぀です。
ペヌロッパの冬は長く厳しい、春を埅ち焊がれる人々がこの枩暖な地方に倪陜の光を求めやっおきたす。そしお南仏の䞀足早い春の蚪れを楜しみたす。

ニヌスのカヌニバル、花合戊
ニヌスのカヌニバル、花合戊

 カヌニバルの芋どころの䞀぀に「花合戊パレヌド」がありたす。ミモザやバラなどの矎しい花々で食り立おられた数々の山車がパレヌドしたす。そしお華やかな衣装を着た女王様が芳客に花をたくさん投げおくれたす。人々は倧喜びで童心に垰り、花に手を䌞ばしたす。お花を぀かめるず瞁起がいいそうです。

ニヌスのカヌニバル、花合戊

 私は倏に、このコヌト・ダゞュヌル地方を蚪れるのが奜きです。
玺碧の海に降り泚ぐ倪陜のきらめき、倚圩な青の織り成すグラデヌション雄倧な自然に目を奪われ、心がリセットされたした。

コヌト・ダゞュヌル、玺碧色の地䞭海
コヌト・ダゞュヌル、玺碧色の地䞭海